fc2ブログ
profile

on...

Author:on...
on(197×年6月4日)
道東在住。
山はのんびり、植物を愛でながら歩く。
速さにもピークハントにも興味がない。
と、こだわりを見せつつも、
初心者ではないが初級者である。 
スキーの経験もないのに
テレマークスキーのかっこよさに憧れ、
ひょんなことからテレデビュー。
デビュー1ヶ月後まさかの骨折。
骨折しても懲りもせず次シーズンにはまた練習開始。
今もまだ練習…山に行けるレベルは遠い。
いつまでもテレマーカーになれず、
最近はアルペンに買い替えようかなという弱気な一面もあり…
アルペンなら滑れると思ってるのか?という友人の言葉のビンタをくらい、それは保留。

2年間の地獄の学生生活を終えて、やっと山へ行ける!と思ったらまさかの足首の痛み!骨折の影響と、加齢と、肥満が原因だって!
痩せないと登れないや!


それでも、“明日死んでも後悔しない人生”を座右の銘に、
自分らしい選択を続けて積み重ねていく所存です。

latest article
The latest comment
Category
Calendar
02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
Mail form

名前:
メール:
件名:
本文:

Access ranking
[ジャンルランキング]
趣味・実用
4138位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
アウトドア・キャンプ
331位
アクセスランキングを見る>>
FC2Counter
blog ranking

FC2Blog Ranking

Free
Link

凍れるいのち 川嶋康男

4434086413.jpg


昭和37年12月

北海道学芸大学函館分校山岳部のパーティー11名は、冬山合宿に大雪山縦走を目指した。


しかし、そこから帰還したのはリーダーの野呂幸司ただ一人だった。

部員10名全員遭難、死亡。

かたくなに沈黙を守る野呂に対し、轟々たる非難と呪詛が集中した。

その野呂が45年間の沈黙を破り、ついに今、遭難事故の全貌に迫り、その後の人生の軌跡を明らかにする―。

今日の幸せを生きる我々が本書から学ぶべきは、

いのちのはかなさであり、

その尊さであり、

その重さであるだろう。
(データベースより引用しました)

ノンフィクションだからなのか、この作家独特の書き方なのか、とても読みにくい。

全10章のうち、遭難事故そのものの内容は2章。(合宿部分を入れれば3章)

大雪合宿に至るまでは野呂さんの幼少期、南樺太知取町から函館に引き揚げてくるまでの事や、

両親のことなどが語られており、野呂さんという人物のバックボーンについて書かれている。

不要と思えるほど細かいエピソードもある。

少し退屈とも感じられ、ページがはかどらない。

大雪合宿から遭難に至る経緯、生還するまでのあたりは

だんだんと消えていくいのちに胸が苦しくなり読み進めることができない。

生き残るのはただひとりとわかっていても、

がんばれ、みんな生きてくれと思いながら読んでいた。

生還した野呂氏のその後についての記述は3章が割かれている。

これはもっとシンプルでもよかったのではないか。

氏はすごい。

すごいし、亡くした10人の仲間の分も生きようと、“黒い十字架”を背負って生きてきたのも理解した。

壮絶だが力強い人生に後ろから頭を殴られるくらいの衝撃を受けた。

が、ドラマティックに書きすぎじゃないか?

ノンフィクション然として淡々と書くのか、

物語として“みせよう”としているのか読んでいて混乱する。

これは『野呂幸司物語』だった。


抱く感想は人それぞれなので、私とは違う思いの方もおられるでしょう。

もしかしたら少なからず関係したという方もおられるかもしれません。

誤解のないように申し上げておきたいのは、

文体や構成については好みがあり、それが今回私には違和感でした。

扱っている題材、野呂氏の人生、

その他については考えさせられ、学びとなったことは確かです。

亡くなられた10人の方々に思いを馳せ、

ご冥福をお祈りするとともに、

今年の夏は旭岳に行き、

愛の鐘を鳴らしてこようと思っています。
関連記事

Comment

No title

お元気ですか^^

事故には必ず要因があります。
今回の自分の事故で思いましたが、この話にもここでやめておけば事故に遭遇しなかったのにと、
起こってしまって思うもの、外野もこの時ばかりと叩くものです。

彼らの想いを込めて、鐘を鳴らしてください!(あの鐘、結構鳴らしたくなるよ)

nimesukeさん

ああe-266nioesukeさん、お元気ですか?

そう思います。
ほんとにそう思います。
事故を避ける小さな選択肢を、
事故が起きるほうへと選びつづけて事故って起きますよね。
あのとき戻れたのに…とあとになって思うのは外野だけじゃなく当事者も同じこと。
実際その日、その場にいなかったものが叩くのはとても簡単で。
かといってたとえば遺族の方などのお気持ちは…

実は旭岳には一度も行ったことがありません。
鐘の存在も知ってはいましたが、そのような背景があったとはつゆ知らず…。
当時今の私より10歳も若かった彼らへの想いを込めて、
この夏、鳴らして来たいと思っています。
非公開コメント